ガイド
Claude CodeとObsidian:自分とエージェントのための1つのVault
Claude CodeとObsidianは、同じ素材を扱います。フォルダの中のMarkdownファイルです。このガイドでは、VaultにClaude Codeを設定する方法、Obsidianでのタスクのしくみ、Tasksプラグインの限界、そして自分とエージェントが一緒に取り組めるタスクの保存方法を紹介します。
Claude CodeとObsidianの相性がよい理由
ObsidianのVaultは、テキストファイルが入った普通のフォルダで、間にデータベースはありません。だからエージェントも、自分と同じようにその中で作業できます。
Claude Codeは、ターミナル、エディタ、デスクトップAppで動き、起動したフォルダで作業するAIエージェントです。ファイルを読み、新しく作り、既存のものを変更し、コマンドを実行します。Vaultで起動すれば、セカンドブレイン全体が目の前にあります。会議メモを要約し、足りないリンクを加え、資料のコレクションを整理し、アウトラインから最初の下書きを作って、新しいノートとして適切なフォルダに置きます。
これはClaude Codeに限りません。Codex、Cursor、Gemini CLIなど、ファイルにアクセスできるエージェントも同じように動きます。一方、ブラウザのチャットは、ファイルをコピーして渡さない限りVaultを見られません。
VaultにClaude Codeを設定する
Vaultを作業ディレクトリにする
Claude Codeは起動したフォルダで作業します。VaultがiCloud Driveにある場合、ターミナルではたとえば次のようになります。
cd ~/Library/Mobile\ Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/Vault
claudeエージェントにどこまで見せるかは、意識して決めます。最初に試すなら、1つのプロジェクトのフォルダなど、サブフォルダで十分です。大きな変更を許可する前に、Vaultをバックアップします。Claude Codeは自分が行ったファイル編集を元に戻せますが、ターミナルのコマンドによる変更は戻せません。VaultでのGitやTime Machineがその穴を埋めます。
リンクしたフォルダのタスクへのアクセスを許可する
TandemLoopのデータフォルダをシンボリックリンクでVaultに取り込んだ場合、実際の場所は作業ディレクトリの外にあるため、Claude Codeは書き込むたびに許可を求めます。そこで、このフォルダへのアクセスも許可しておきます。起動時なら--add-dir、実行中のセッションでは/add-dir、恒久的には設定のadditionalDirectoriesで指定します。
claude --add-dir "<TandemLoopフォルダ>"リンクの作り方と、それがMacでしか使えない理由は、ガイドセカンドブレインとToDoリストをつなぐで説明しています。
CLAUDE.md:Vaultのルール
Claude Codeは、セッションの開始時に作業ディレクトリとその上位フォルダにあるCLAUDE.mdファイルを読みます。そこには、エージェントがVaultについて知っておくべきことと、してよいことを書きます。/initで最初の下書きを作り、それを手直しします。Anthropicは、ファイルを短く、できれば200行未満に保ち、エージェントが自分では判断できないことだけを書くよう勧めています。
# Vault
Markdownのノートが入ったObsidianのVault。リンクはウィキリンク [[ノート]]。
## フォルダ
- Notes/:私のノート。依頼されたときだけ変更する
- Online Course/:講座の資料と成果物
- TandemLoop/:ToDoアプリのデータフォルダ(リンク)
## ルール
- 確認せずにノートを削除したり名前を変えたりしない。
- 結果は該当するフォルダに新しいノートとして保存する。
- ファイル冒頭のプロパティの構成は変えない。
## タスク
タスクについては、まずTandemLoop/AGENTS.mdを読み、そのルールに従う。ほかのエージェントは、通常CLAUDE.mdではなくAGENTS.mdを読みます。Claude Codeは、CLAUDE.mdが見つからない限りAGENTS.mdを自動で読みます。両方を使いたい場合は、@AGENTS.mdで一方のファイルにもう一方を読み込みます。エージェント向けのこうしたマニュアルの構成は、ガイドエージェンティックエンジニアリングで取り上げています。
Obsidianのタスク:チェックボックスとTasksプラグイン
Obsidianはタスクをチェックボックスとして扱います。- [ ] レッスン2の台本を書くのような行が未完了のタスクで、[x]にすると完了です。1つのノートの中のObsidianのToDoリストなら、これで十分です。
コミュニティプラグインのTasksを使うと、これがVault全体のタスク管理になります。期限日、優先度、繰り返しを、期限日なら📅 2026-10-23のように、記号で行に書きます。タスクを完了するとプラグインが日付を追加し、繰り返しタスクでは次の行を作成します。コードブロック内のクエリで、すべてのノートからタスクを集められます。
```tasks
not done
due next week
```この方法の強みは、タスクが生まれた場所、つまりプロジェクトのノートや議事録の中にそのまま置けることです。Obsidianでセカンドブレインを管理している多くの人には、これで十分です。
Tasksプラグインの限界
- リマインド:Tasksプラグイン自体は通知しません。通知はReminderなど別のプラグインが担いますが、そのドキュメントには、iPhoneとAndroidではシステムの通知は使えないと書かれています。
- 外出先での入力:iOS 26以降、Obsidianはロック画面、コントロールセンター、ウィジェットからのクイックキャプチャに対応しています。こうして入力した内容は、ノートの中のテキストになります。日付、プロジェクト、担当はあとから手で加えます。
- 割り当て:行には担当を書く欄がありません。
#agentのようなタグをエージェントと決めておくことはできますが、「レビュー待ち」のステータスも、エージェントの結果や互いの質問を書く場所もありません。 - エージェントのものではなく、自分のノート:タスクを完了にしたり追記したりするには、エージェントは自分のノートの行を変更する必要があります。タスクを含むノートが多いほど、そのために触れるファイルも増えます。
チェックボックスかタスクか
ObsidianとTandemLoopでの同じタスク
- Notes
- Online Course
- Course outline
- Online Course
Online Course
- レッスン2の台本を書く #agent 📅 2026-10-23
- 講座プラットフォームへのアクセスを確認 📅 2026-10-21
- 講座の構成案を確定する ✅ 2026-10-15
オンライン講座
プロジェクト
## タスク
- [ ] レッスン2の台本を書く #agent 📅 2026-10-23
- [ ] 講座プラットフォームへのアクセスを確認 📅 2026-10-21
- [x] 講座の構成案を確定する ✅ 2026-10-15---
title: レッスン2の台本を書く
status: needs-review
assigned_to: ai
delegation: draft
due_date: '2026-10-23'
---
## AIエージェント — 2026-10-20
**レビュー待ち:** 下書きは[[Script-Lesson-2]]にあります。- 関係するノートの中にそのまま置かれます。
- 日付と繰り返しは、記号で行に書きます。
- 担当は、タグなどを使って自分で決めます。
- 独立したタスク:エージェントに割り当てられ、期限日とステータスを持ちます。
- エージェントは結果へのリンクを付けて、レビュー待ちで返却します。
- エージェントが何をし、自分がどう回答したかがタスクに残ります。
Claude CodeでObsidianのタスクを扱う:エージェントに割り当てる
行の代わりになるのは、ステータス、期限日、担当を持つ独立したタスクです。目標と受け入れ基準の説明、そしてエージェントが何をしたかを書く記録も付いています。
エージェントと作業する場合、これには具体的な利点があります。
- エージェントは、自分のノートに触れずにタスクを変更できます。
- 担当とステータスが明確です。タスクをエージェントに割り当て、終わると「レビュー待ち」として自分に戻ってきます。
- 結果と質問は、明日には消えるチャット履歴ではなく、タスクに残ります。
この構造を手で管理したい人はいません。必要なのは、エージェント向けのマニュアルと、ファイルをリスト、ビュー、リマインドに変えるAppです。
TandemLoopが役立つところ:入力、ビュー、リマインド
TandemLoopは、まさにこのしくみで動く、Mac、iPad、iPhone向けのToDoアプリです。データフォルダはローカルにもiCloud Driveにも置け、Vaultのサブフォルダにすることも、リンクでVaultに表示することもできます。するとエージェントは、ノートもタスクも含めてVault全体で作業します。
- 入力:クイック入力、共有メニュー、コントロールセンター、ショートカット、Siriで本物のタスクを作成できます。必要ならすぐにエージェント宛てにもできます。
- ビュー:リスト、表、ボード、アジェンダ、カレンダー、マルチビュー、ダッシュボード。担当や期限日などで絞り込めます。
- リマインド:時刻付きの期限日、「完了」「あとで」「明日」を選べる通知、ホーム画面とロック画面のウィジェット。
- エージェント:データフォルダには、エージェント向けのマニュアル
AGENTS.mdが入っています。エージェントはデータフォルダ内のすべてにアクセスできます。タスク、プロジェクト、エリア、ビューを作成し、変更や移動を行い、割り当てられたタスクに取り組みます。提案をオンにすると、エージェントが直接追加するのはインボックスへの新しい項目だけになり、それ以外はすべて提案として保存されます。 - 返却:作業が終わったときや、自分からの何かが必要なとき、エージェントはタスクを返却します。タスクは「エージェントからの返却」に、iPhoneでは「返却」タブに表示されます。
提案から返却まで、エージェントとの作業分担についてはAIエージェントと働くためのToDoアプリのページに、エージェントなしで使える機能の全体はToDoアプリの概要にまとめています。
構成
1つのVault、3つの参加者
- Notes
- Online Course
- Course outline
- Script-Lesson-2
- TandemLoop
- CLAUDE
Course outline
- レッスン1 · はじめに:収録済み
- レッスン2 · ツール:Script-Lesson-2、タスクレッスン2の台本を書く
- レッスン3 · 実践:要点がまだない
まだ台本がないレッスンはどれですか?それぞれタスクを作成してください。
Course outlineとプロジェクト「オンライン講座」を読み込んでいます…
レッスン2:下書きがレビュー待ちです。
レッスン3:台本もタスクもまだありません。
✓ 「レッスン3の台本を書く」を作成し、自分に割り当てました
オンライン講座
プロジェクト
- Vault/
- CLAUDE.mdClaude Codeのルール
- Notes/自分のノート
- Online Course/資料と成果物
- Course outline.md
- Script-Lesson-2.mdエージェントが作成
- TandemLoop/Appのデータフォルダ、またはそのリンク
- AGENTS.mdエージェント向けのマニュアル
- _inbox/
- bereiche/work/_projects/online-course/
ワークフローの例:インボックス → エージェント → 結果
プロジェクト「オンライン講座」のワークフローです。アウトラインはObsidianのノートにあり、エージェントにレッスン2の台本の下書きを書いてもらいます。
- 入力。通勤中に、クイック入力で「レッスン2の台本を書く」と入力し、委任を「下書き」にしてエージェントに割り当てます。タスクはインボックスに入ります。
- 指示。MacでVaultからClaude Codeを起動し、「TandemLoopの自分のタスクを進めてください」と入力します。エージェントはマニュアルを読み、タスクと講座のアウトラインを見つけます。
- 結果はタスクに。エージェントは台本をOnline Courseフォルダにノートとして保存し、何をしたかをノートへのリンク付きでタスクの記録に書きます。
- エージェントからの返却。委任が「下書き」なので、エージェントはタスクを自分で完了にせず、レビュー待ちで返却します。Obsidianで台本を読み、TandemLoopで「受け入れる」を選ぶか、コメントを付けて「手直しを依頼」を選びます。
- 自分にしかできないこと。アップロードに講座プラットフォームの認証済みアカウントが必要なら、エージェントは長い返答で触れる代わりに、「講座プラットフォームへのアクセスを確認」をインボックスに入れます。
TandemLoopのワーカースキルとClaude Codeの/loop 10m /tandem-workerなどで、エージェントをMac上でループとして動かしていれば、不在の間もこうしたタスクを進めます。同時に書き込むのは1つのエージェントだけにしてください。
ワークフローの例
iPhoneからエージェントを経て自分に戻るまで
- 人間
入力
外出先でiPhoneのインボックスに入力し、エージェントに割り当てます。
レッスン2の台本を書くAI下書き - AI
エージェントが作業
MacでVaultからClaude Codeを起動します。エージェントはタスクと講座の構成案を見つけます。
› TandemLoopの自分のタスクを進めてください。 - AI
結果はタスクに
台本をOnline Courseフォルダにノートとして保存し、タスクにリンクします。
エージェント · 10月20日レビュー待ち:下書きはScript-Lesson-2にあります - 人間
エージェントからの返却
Obsidianで台本を読み、受け入れるか手直しを依頼します。
レビュー待ち受け入れる手直しを依頼
- 人間
入力
外出先でiPhoneのインボックスに入力し、エージェントに割り当てます。
_inbox/tsk_script-lesson-2.md assigned_to: ai delegation: draft - AI
エージェントが作業
MacでVaultからClaude Codeを起動します。エージェントはタスクと講座の構成案を見つけます。
AGENTS.mdを読む _inbox/tsk_script-lesson-2.md Online Course/Course outline.md - AI
結果はタスクに
台本をOnline Courseフォルダにノートとして保存し、タスクにリンクします。
## AIエージェント — 2026-10-20 **レビュー待ち:** [[Script-Lesson-2]] - 人間
エージェントからの返却
Obsidianで台本を読み、受け入れるか手直しを依頼します。
status: needs-review
自分に合う方法は
| 方法 | 向いている場合 | 限界 |
|---|---|---|
| チェックボックス | タスクが1つのノートに属し、日付が不要。 | Vault全体を見渡せない。 |
| Tasksプラグイン | ほぼコンピュータの前だけで作業し、多くのノートから日付付きのタスクを集めたい。 | iPhoneでの通知なし、エージェントへの割り当てなし。 |
| TandemLoopのタスクファイル | エージェントとタスクを共有し、外出先での入力とリマインドを使いたい。 | サブスクリプション制の別のApp。 |
両方を組み合わせることもできます。小さなことのチェックリストはノートに残し、エージェントが取り組むものにはすべて独立したタスクを作ります。Getting Things Doneでタスクを整理しているなら、GTDメソッドのガイドで、エージェントが引き受けられるステップを紹介しています。
よくある質問
Claude CodeでObsidianのVaultを管理できますか?
はい。VaultはMarkdownファイルが入ったフォルダで、Claude Codeは起動したフォルダ内のファイルを読み書きします。ノートの要約、リンク、名前の変更、作成ができます。何をしてよいかは、Vault内のCLAUDE.mdファイルで決めます。問題が起きうる作業に備えて、GitやTime MachineなどでVaultのバックアップを取っておきます。
Obsidianでタスクを管理するには?
いちばん簡単なのはチェックボックスです。「- [ ]」で始まる行が未完了のタスクになります。コミュニティプラグインのTasksを使うと、期限日、繰り返し、Vault全体からタスクを集めるクエリが加わります。別の方法として、TandemLoopのように、タスクを1件ずつ独立したファイルにすることもできます。
Tasksプラグインは必要ですか?
必ずしも必要ではありません。ノート内のチェックリストなら、標準のチェックボックスで足ります。Tasksプラグインが役立つのは、日付付きのタスクが多くのノートに散らばっていて、それを1か所で見たい場合です。iPhoneでの通知や、タスクをエージェントに割り当てる仕組みはありません。
TandemLoopとObsidianは併用できますか?
はい。TandemLoopはタスクをMarkdownファイルとしてデータフォルダに保存します。このフォルダをVaultに直接置くか、Macではシンボリックリンクで取り込みます。するとObsidianはタスクをノートとして、TandemLoopはインボックス、プロジェクト、ビューとして表示します。この方法でToDoリストとセカンドブレインをつなぐ手順は、セカンドブレインのガイドで説明しています。
TandemLoop用のObsidianプラグインはありますか?
いいえ。必要もありません。TandemLoopはMac、iPad、iPhone向けの独立したAppです。Obsidianとのつながりは、両方が同じMarkdownファイルを扱うことだけで成り立っています。
Codex、Cursor、Gemini CLIでも使えますか?
はい。Mac上のフォルダにアクセスし、そこでファイルを読み書きできるエージェントであれば、Vaultで作業できます。これらのツールは通常、CLAUDE.mdの代わりにAGENTS.mdか独自の指示ファイルを読みます。フォルダにアクセスできないブラウザのチャットでは、ファイルを編集できません。